40歳中間管理職。
スーツは脱いだ。権威も脱いだ。
私と私に関わる人全てが、より豊かな人生を歩む事を信じて。
「全裸」とは役割を理解し、本質を探し続けること
「自己紹介をしてください。」と言われた時、人は何と答えるだろうか。
「私は40歳で、製造大手の100%子会社で中間管理職をしています。32歳で少し遅めの結婚をして、今は妻と4歳になる子どもに囲まれています。昨年念願のマイホームを買い、通勤は長くなりましたが、家に帰る楽しみが増えました。趣味はボウリングが趣味で実はセミプロもいるサークルに入っています。」
「私はめちゃくちゃ負けず嫌いです。キツイ上司と甘い部下に挟まれながら、それでも鼻をあかしてやりたいと足掻いてます。そのくせマイナス思考で部下が急な半休を取っただけで転職か…?と不安になります。でもこのマイナス思考だってリスクを潰して受注率を上げる事にも貢献してるかなって、最近思える様になりました。」
どちらも自己紹介として成立している様に見えるが、
前者はただの『肩書紹介』でしかない。
後者こそ本当の『自己紹介』だ。
じゃあなぜ自己紹介をしてください、と言われて人は『肩書紹介』をするのか。
答えは簡単で肩書と言う鎧が自身を守ってくれるからだ。
本来、肩書は求められる役割を明確にするためのものだ。
そして役割を全うするためには、自身と周囲の本質を理解する事が必要不可欠だ。
鎧を捨てて常に自身の弱さと戦い続けなければならない。
「部下の望まない成長を自分の都合で押し付けていないか?」
「この業務は誰のためにあるのか?」
「無理な数字ではなく、目指すべき未来を自分の意思で伝えられているか?」
全裸になるのは怖い。めちゃくちゃ怖い。
ただ、自分の未来だけじゃない、託されているのはメンバーの未来だけじゃない。
メンバーの家族の未来まで変えてしまうかも知れない。
だからどれだけ怖くても、どれだけ不安でも…
私はスーツを脱ぎ、ネクタイだけで向き合い続ける。
「発注」とは『信頼して想いを託し続ける』こと
ビジネスにおいて、発注とは商品やサービスを注文すること。
発注と聞くと、商品名・価格・数量・納期など、必要事項を記載して注文する“形式的な手配”を思い浮かべる人が多い。
だが、それはあくまでも“発注書”の話だ。
本来、企業における発注とは――
商品や互恵関係、アフター対応、担当者の人間性など、すべてを総合的に見て、「この相手なら任せられる」と判断し、自社の運営の一部を、責任をともなう意思として『託す』行為である。
では、このブログにおける『発注』とは何か。
発注元は私、裸野敬。
発注先は、このブログを読んでくれているあなただ。
私はこのブログを通じて、
社会人経験の中で得たこと、それも成功よりもむしろ失敗や葛藤、怒りや哀しみ、悔しさ。
そんな感情の全てを全力で伝えたいと思っている。
…いや、待て。
さっき「相手を信頼して託すのが発注だ」と自分で言ったばかりじゃないか。
Twitterでたまたま流れてきただけかもしれない。
検索で偶然クリックしただけかもしれない。
そんな『たまたまの出会い』に信頼なんてあるのか?
そんなこともを思うかも知れない。
でもそれは違う。
私はあなたをめちゃくちゃ信頼している。
マネジメントは辛いからだ。
寝れない日々も、誰にもわかってもらえない孤独も、弱音を吐けない辛さも、
私たちは受け止め続けてきた。
それでもなおどうにかしたいと足掻いている、そんな人しかこのブログには辿り着かない。
だから私は、顔も知らないあなたを、めちゃくちゃ信頼している。
さっき『全裸は怖い』と書いた、でも本当は『発注』のほうがもっと怖い。
「自分の何かを誰かに託す」という行為だからだ。
中にはあなたが知りたくなかった事もたくさんある。
でも知ってしまった以上、動かずにはいられなくなるはずだ。
こんなブログを見にきてしまうあなただから。
あなたは今、何を受注しましたか?
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